東京からクアラルンプールを経由してコルカタへ、そこから空路でディブルガールへと行き空港から車でシブサガールまで2時間半。翌朝バスでソナリ村、乗り換えでモンタウンに着く頃には4日経っていた。この土地は1980年代に最後の首刈りが行われたという、元首刈り族の土地である。

 

ナガランドという地域がインドにある事はあまり知られていない。だが、ここは第二次世界大戦時には日本軍が行ったインパール作戦の舞台となった土地であり、当時、日本人は彼らを戦争へと巻き込んだ。その結果、戦後には彼らの土地はイギリスによって引かれた国境によりインドとミャンマーに分割されることになる。

長らくアニミズムを信奉していた彼らの土地に宣教師がやってくると、あっという間にキリスト教は広まっていった。今や9割がクリスチャンである。

そして、首刈りに成功した戦士の証であるタトゥーは炎や十字架がモチーフへと変わり、村中の人が教会へと祈りに来る。彼らは自分たちの窮状を世界に訴えるために英語教育に力を入れた。自分たちの言葉を忘れることになろうとも。

1975年にシロン和平協定を結び、独立を断念した後も一部の活動家によるテロ活動などで彼らの状況はより複雑なものとなっていった。

 

ナガランド内での分裂。今や若者たちの英語は私のつたないそれよりも遥かに素晴らしく、彼らと私は今もFacebookで繋がっている。伝統的な打楽器の音色は今や祭りの時にしか聞くことはない。

 

訪問中、ある族長の家を案内してもらった時に光を浴びる不思議な椅子を見かけた。

珍しい椅子ですね、と家の人に聞くと、あれは第二次大戦中に落下してきたヘリコプターの座席だと答えた。

75年前の戦争はこの土地で今も大きな影響となって響き続けている。

NAGA